健康関連コラム

ヘモグロビンA1cの基準値とは?薬局で数値の検査ができる?


糖尿病の検査としてよく耳にする項目の1つにヘモグロビンA1Cがあります。ヘモグロビンA1Cは、血中にあるグリコヘモグロビンの濃度を示しており、グリコヘモグロビンとは赤血球に含まれるヘモグロビンと血糖が結びついたものです。赤血球の樹明は約4ヶ月といわれ、赤血球はこの間ずっと体内を巡り、血管内のブドウ糖と少しずつ結びつきます。


高血糖で余っている糖が多いほど、結びつきは増えてグリコヘモグロビンも多くなります。ヘモグロビンA1Cの値は、赤血球の寿命の半分くらいにあたる時期の血糖値の平均を反映します。つまり、検査する日から1〜2ヶ月前の血糖の状態が分かります。正常値は4.3〜6.2%未満です。6.2〜6.5%の場合は糖尿病予備群とされ、6.5%以上の場合は糖尿病の疑いありと診断されます。


2型糖尿病の患者の大半は、糖尿病予備軍の状態を経て発症しますが、糖尿病予備群の時期にしっかりと対策を行うことで、糖尿病の発症を減らせることが明らかになってきています。しかし、糖尿病は初期には自覚症状に乏しく、血液検査を行わないと発症には気づきません。健康診断の受診率も低く、なかなか病院に行かない人が多いのが現実です。


そこで登場したのが、指先採血でのヘモグロビンA1C測定という新しい技術です。指先採血は自分自身で容易に行うことができます。2014年4月より、この検査は薬局やドラッグストアで受けることができるようになりました。身近な薬局で糖尿病の簡易検査を行うことで、糖尿病の早期発見・治療につなげることができます。


検査手順は簡単です。薬局で検査を受けたいことを伝えます。検査キットを渡されるので、その中に入っている小さな針で自分で指先の腹部分を刺し、血液を少量採取します。針はとても小さいので痛みはほとんどありません。採取した血液を検査装置に入れると数分で効果が出ます。1検査あたり500〜1000円と費用の負担も少なくてすみます。


糖尿病は、血糖値が高い状態を放置し病気が進行すると、治癒が不可能な重大な合併症を引き起こします。買物ついでに検査ができるこの取り組みは画期的と言えます。